ネットショップを開設する際、まず決めなければならないのは「どこでお店を出すか」です。この選択は、あなたの集客方法とコスト、そしてお店の自由度に直結します。
大きく分けると、以下の二つの道があります。
- ポータルサイト型(例:楽天市場、minne)
- 自社サイト型(例:既存のサイトにWooCommerceなどのプラグインを導入、Stripe決済を利用)
あなたのビジネスにとって最適な選択ができるよう、それぞれの特徴を理解しましょう。
1. ポータルサイト型ショップ(楽天市場、minneなど)を選ぶ場合
これは、**「お金を払ってでも、今すぐ多くのお客さまに商品を見て欲しい」**と考える方に最適な方法です。
ポータルサイトの最大の強みは、その圧倒的な集客力にあります。サイト自体が巨大な「商業施設」のようなもので、毎日何万人もの買い物客が訪れます。あなたの店は、その賑わっているフロアの一角を借りるようなイメージです。
メリット(集客力と手軽さ)
- 集客はサイト任せ:自力で宣伝しなくても、サイトの訪問者が自動的にあなたのショップに流れてくるため、販売実績を早く作りやすい。
- 高い信頼性:大手の看板があるため、初めてのお客さまでも安心して購入しやすい。
- 開設が簡単:決済システムやセキュリティ対策など、複雑な準備はすべて運営会社が整えてくれています。
デメリット(コストと自由度の制限)
- 高い手数料:売れるたびに売上の10%前後の手数料を支払う必要があります。
- 価格競争:競合他社の商品がすぐ隣に並ぶため、価格やポイントでの競争に巻き込まれやすい。
- 自由度が低い:デザインや機能の変更に制限があり、独自のブランドイメージを表現しにくい。
2. 自社サイト型ショップ(WooCommerce、Stripe連携など)を選ぶ場合
これは、「初期費用や手数料を抑え、時間をかけて自分のブランドを育てたい」、あるいは**「既にお得意さまがいる」**という方に適しています。
あなたのWebサイトにWooCommerce(無料プラグイン)やStripe(決済サービス)のリンクを導入すれば、ほとんどコストをかけずにショップ機能を持たせることができます。これは、自社の敷地に、自分だけの理想のお店を建てるイメージです。
メリット(低コストと自由)
- 圧倒的な低コスト:初期費用や月額費用が無料か、非常に安価です。発生するのは、売れたときの**決済手数料(Stripeなど)**のみ。
- デザインと機能の自由:サイト全体を自由にデザイン・カスタマイズでき、独自のブランディングを徹底できます。
- 顧客データが資産に:獲得した顧客情報(メールアドレスなど)はすべて自社のものとなり、リピーター向けのメルマガ配信など、次の販売戦略に直接活かせます。
デメリット(最大の壁は集客)
- 集客はすべて自力:サイトを作っただけでは、道に看板のない店と同じで誰も来てくれません。SNS、広告、SEO対策など、集客戦略に時間と労力をかけ続ける必要があります。
- 構築・管理の手間:サイトのセキュリティやシステム管理を自分で行う必要があり、ある程度の知識が必要になります。
最終判断:あなたに最適なネットショップは?
結局のところ、あなたのショップ運営の目的はどちらでしょうか?
- 手数料はかかっても、すぐに売り上げを作りたい → ポータルサイト型
- 既存顧客への販売や、時間をかけてブランドを構築したい → 自社サイト型
まずはポータルサイトで市場を試してから自社サイトへ移行するなど、段階的な戦略も可能です。あなたのビジネスの状況に合わせて最適な選択をしてください。
レカムジャパン株式会社
名古屋第一支店
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