新しいオフィスの建設や自宅の建築に配管の設計が盛り込まれていない場合、竣工後のネットワーク機器の設置が全て露出配線となる場合があり、施工業者様と事前にしっかり打ち合わせする必要があります。
配管を考えていない施工
設計会社によっては設計時に配管が考慮されていない場合があり、ひかり電話時代のテレビ、電話、LANが融合されたネットワークに関する知識が少ない施工業者に当たってしまうと、パソコンやテレビの設置に必要な配管が施工されていない場合があるため注意が必要です。
ネットワーク機器の数々
後述しますがこれらの機器が全て収容可能なボックスなどがあり、そこにすべての配管が集中していればネットワーク機器の設置に関するトラブルは少なくなります。
- ONU(光回線時)
- Voip
- TVONU(フレッツテレビ契約時)
- ビジネスホン主装置
- ルーター
- HUB(LANケーブル分配)
- パソコン
- UTM
- Wi-Fi
- 複合機
- サーバー
ONU
電信柱から屋内の通信機器を集約した場所まで光ケーブルでNTTが工事します。ONUはその光ケーブルが最初に接続される機器、NTTが管理します。
ビジネスホン主装置
ONUからLANケーブルで主装置に接続します。ここから下部の工事はすべてレカムにて行います。
パソコンなどへのLAN工事は任せていただくことも、お客様にて行うことも可能です。
配管とケーブル
下の説明は「情報ボックス」などに主装置が収容出来ず、主装置までの配管が必要となった場合の配線図です。
Ⓐ 光ケーブル(光ファイバー)が通る配管です。古い家屋などで入線のための配管がない場合は、エアコンダクトなどを利用します。
Ⓑ 情報機器を集約する場所に主装置が入らない場合、主装置への配管はより太いものが必要となります。
Ⓒ フレッツテレビの必要がある場合はテレビ設置場所までの配管に「同軸ケーブル」が通ります。
Ⓓ 細い配管を選んでしまうとLANケーブルが1本~2本で配管が詰まる場合もあります。
Ⓔ パソコンも電話機も置く場所への配管は、LANケーブルとメタルケーブルが通ります。その場所にテレビの設置もある場合、さらに同軸ケーブルも通るので太めの配管が必要となります。
配管とは
配管は、主装置などの場所から、各部屋の情報コンセントまでのケーブルの通り道です。
古い家屋の場合は配管が一切なく、電話線などが壁に埋め込まれている場合もあります。その場合はすべて「露出配線」でネットワーク機器を接続する必要があります。
配管は情報ボックスなどから、各部屋の情報コンセントなどまで到達していなければなりせん。中継する場合はその場所に点検口が必要となります。
ネットワーク機器の集約
光でんわなどのネットワーク機器を、集約しておけるボックスです。
小型のボックスの場合は、ONUとHUB、ルーターを収容すればいっぱいになってしまいます。
このボックスに配管やコンセントが充実していれば、ネットワーク機器の配線に関するトラブルが激減します。
天井や壁面にこのような場所があり、そこに配管が集約されている場合もあります。
主装置も含め全てのネットワーク機器が設置できる環境の場合、配管や配線の取り回しが楽になります。