複合機とは一般的に、「コピー」「ファクス」「スキャナー」の機能を複合した機器のことです。現在の主流はカラー複合機、こちらを導入してカラーインクジェットプリンターも廃止する企業が増えています。
保守形態による分類
メーカーが定める保守形態は機種ごとに設定されています。カラー複合機は「カウンター保守」、普通紙ファクスタイプは「キット保守」、小型プリンターは「年間保守」と、それぞれの機器ごとに保守が用意されます。
カウンター保守
カラー、モノカラー、モノクロ、それぞれの印刷単価を決め、毎月、または数ヶ月まとめて請求するスタイルです。トラブル時の保守やトナーを別途購入する必要はありません。最低利用料が定められており、使用枚数が少ない月も基本料金の請求が発生します。
キット保守
トナーキット保守とも呼ばれ、純正トナーを購入することにより保守が無料となります。カウンター保守に比べ1枚あたりの単価が高くなる傾向があります。ですが毎月の基本料金が発生しないため、毎月の利用枚数が少ないお客様には有効なサービスです。
年間保守
キヤノンでは「ハードウェア延長保証サービス」と呼ばれ、故障時に電話によるサポート、修理・調整(訪問料・技術料・部品代を含む)を行うパッケージ型の保証延長サービスです。本体購入時にお申込み頂くことでお求めやすくなっています。
小型のプリンターに用意される場合が多く、商品購入時に数年分の保守を同時購入します。
保守契約の注意点
どのタイプの保守契約も一定期間終了後(多くの機器が5〜7年)、実費保守となります。また5年目以降、10%ずつ保守費がアップすることも覚えておく必要があります。
複合機の性能と価格
性能が良くなれば価格が高くなるのは、どんな商品にも共通します。複合機は機種名で印刷速度がわかるようになっており、機種番号が大きくなれば高速タイプの機種となります。
コピースピード
A4モノクロを1分間に25枚印刷できる機器を「25枚機」と表現します。一度に印刷する枚数が数十枚のお客様は 40枚機から 25枚機になっても気にならないかもしれません。ですがチラシなどを頻繁に1000枚単位で刷る場合は注意が必要です。
25分で出来ていたチラシの印刷が40分かかるようになります。
また、月に10,000枚印刷する企業が25枚機に変更した場合、性能不足となり故障に繋がる可能性も増大します。
給紙カセット数
給紙カセット数が少ないほど価格が安くなります。大型複合機の場合2段給紙がデフォルト設定、オプション追加で 3段と 4段も選択可能です。多くの機種は給紙カセットとは別に手差しトレイが用意されています。
また大容量タイプの給紙カセットが選べる機種も少なくありません。
その他のオプションや機能
機種によっては未対応ですが、多くの機器でこれらの機能が標準装備されています。
- スキャン to Eメール
- USBポート標準搭載
- NFC搭載 Android デバイスとの連携
- iOSデバイスとの Bluetooth LE 連携
- AirPrint
レカムジャパン株式会社
名古屋第一支店
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