ファイルサーバーはクラウドにすべき?

最近、「社内ファイルサーバーをクラウドへ移行すべきか?」というご相談を数件お受けしました。

一方で現場のネットワーク担当者からは、次のような慎重な意見もよく聞かれます。

  • 「クラウドは便利だが、コストが読みにくい」
  • 「Active Directory(AD)との連携設計が必要になる」
  • 「インターネットが止まると業務が止まる可能性がある」
  • 「VPN・認証・バックアップなど確認箇所が増え、障害切り分けが複雑になる」

これは“クラウドが悪い”という意味ではなく、仕組みがシンプルではなくなることへの懸念です。

Azureでオンプレ型ファイルサーバーを再現した場合

例えば、現在のような構成をそのままクラウドへ移行するケースです。

  • 100人規模で利用
  • ファイル容量:約2TB
  • 社内共有フォルダ中心
  • Active Directory運用あり
  • VPN接続あり

この場合、Microsoft Azure 上に
Windows Server を構築して
従来のファイルサーバーと同じ形にすることが可能です。

想定される月額コスト感

この構成の場合の現実的なレンジは以下の通りです。

  • サーバー(CPU・メモリ):約3万〜8万円
  • ストレージ(2TB):約2万〜6万円
  • バックアップ:1万〜3万円
  • VPN・通信・冗長化:1万〜5万円

👉 合計:月額15万〜25万円程度が現実的なライン

構成を冗長化したり、性能を上げるとさらに上振れすることもあります。

クラウド化で見落とされがちなポイント

クラウド移行は「サーバーを置き換えるだけ」ではありません。

  • 認証基盤(AD)との連携
  • VPNや回線品質への依存
  • 障害時の切り分け範囲の広がり
  • 継続的な月額コスト

これらを含めて設計する必要があります。

見落とされやすい「回線依存」の話

社内のファイルサーバーは、同じ社内ネットワーク内でアクセスするため、非常に高速に動作します。

一方でクラウド型のファイルサーバーにすると、データは必ずインターネット回線を経由してアクセスすることになります。

そのため、

  • 光回線の品質
  • プロバイダの混雑状況
  • VPNの安定性
  • 社外通信の遅延

といった要素の影響を受けるようになります。

⚠️ 具体的にはどうなるか

例えば社内サーバーでは「一瞬で開いていたファイル」が、クラウド化後は

  • ファイルを開くまで少し待つ
  • 大容量ファイルのコピーが遅くなる
  • 複数人同時アクセス時に遅延が出る

といった体感差が出る場合があります。

まとめ

クラウド化は「正しい・間違い」ではなく、

👉 業務の使い方に合っているかどうか

が重要です。

オンプレミスは安定性とシンプルさに強みがあり、
クラウドは柔軟性と拡張性に強みがあります。

そのためレカム名古屋では、単純な移行ではなく
「運用・コスト・将来性」を含めた最適な構成をご提案しています。